7月の初旬、ついにカワイミュージックレプレ新宿の発表会に参加してまいりました。曲目は青島広志作曲「ラファエロの小椅子の聖母」を選びました。この曲を選んだ理由は間違えても誰もわからない(青島先生には失礼)だろうという、姑息な考えからです。でも本当は?いい曲なんですよ(巧い方が弾いた場合に限りますが)。
自宅で時間ぎりぎりまで練習していましたので、会場には、私の前の人がすでにステージで歌っていました(声楽コースの方)。いきなり、次が私の出番。心の準備も整わないまま、いきなりピアノの前に座り、さあーどうぞ!という状況で、普段でさえ間違えているのに弾けるわけがないと思いつつも、鍵盤に指を乗せたとたんに、目の前が真っ白に変色し始め、さらに聴衆が陪審員のように感じたり、まさに被告席に立たされた心境です。すでに手が震えはじめ、弾けたのは4小節目まで、そのあとは発行元作曲に代わり、最後はジャーンというなんだかよくわからないメロディでTHE ENDとなりました。しかし、この恥辱と汚辱にまみれたわが身を卑下するどころか、この歳でこんな経験だれが出来る!やれるもんならやってみろ!まさに快感!中高年の皆様、度胸つきますよ!