この日曜日、春の陽気に誘われて高尾山(599m)へ出かけました。学生時代に友人たちと元旦に登って以来、30数年ぶりのことです。近年大変な賑わいとは聞いていましたが、登山口から頂上まで老若男女の人波が途切れることなく、外国人の家族連れの姿も散見されて、さすが「ミシュランの山」と納得しました。頂上界隈の光景も一変して、蕎麦屋や土産物屋が軒を並べ、展望台つきのビヤホールまでが聳えているのには、登山靴を履いている自分のほうが場違いな思いに駆られたことです(笑)。せっかくの機会なので片道470円のリフトを使って (東京の山でリフトがあるのはここだけでは?) 下山したところ、麓ではあたかも薬王院「大火渡り祭~火生三昧」が繰り広げられていました。遠望しているこちらも火照るほど盛大に護摩壇が燃やされたのち、まだ火がくすぶっているところを次々と修験者たちが渡っていくのに感心し、その後に続いて一般参会者、なかには腰の曲がったお年寄りまでが裸足で渡っていくさまには驚倒しました。自宅から電車でほんの1時間の場所にこんな異空間のあることがすっかり嬉しくなった次第です。
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