都内で開催された大学生就活イベントへ行ってきました。8時間という長丁場のあいだ、引きも切らずリクルートスーツ姿の男女学生でごった返し、この氷河期の切迫感がひしひしと伝わってきた次第です。若い世代が一様に黒ずくめで犇いている光景にもし違和感を覚えないとしたら、それは(かれらではなく)われわれ大人の感性がすでに鈍磨しているせいではないでしょうか。わたしは自社で刊行した就活本の展示販売が仕事だったのですが(笑)、そのブースでもしばしば真剣な表情の学生たちから質問が投げかけられました。ゆとりと個性を標榜する教育環境のなかで育ってきたかれらの、最も多かった悩みはこれです。「エントリーシートの自己PR欄をどう書いたらいいのかわかりません」――。