オーチャードホール(渋谷)で公演中のブロードウェイキャストによる『コーラスライン』を観てきました。この有名なミュージカルを体験するのは初めてのことです。シンプルなステージに繰り広げられる陰影の濃い人間模様、そして躍動感あふれるダンスの数々には瞠目させられましたが、ときにふと一抹の退屈を覚えたのはすでにこの作品が「古典」の仲間入りをした証なのかもしれません。それにしても、選りすぐられたダンサーたちの極めつきの動きにもなおありあり重力の存在を感じて、ついマイケル・ジャクソンの重力の呪縛から解き放たれたようなパフォーマンスと比較してしまったのは病の度が過ぎると言うべきでしょうか。
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