きのうの日曜日は七面山(1989m)を登ってきました。山梨県の南端近くに位置するこの山は、身延山とならぶ日蓮宗の霊山として知られています。実際、まばゆいほどの新緑を仰ぎながらのきのうの山行でも、登山客より敬虔な信者の姿のほうがずっと多く見受けられました。なかには、幼児から茶髪のティーンエイジャー、青い目の外国人まで500人ほどが白装束に身を固めて南無妙法蓮華経を唱える団体とも行き違って圧倒されました。いつしかこちらも心身が清められていくような感覚に浸ったのも束の間、約8時間の行程をたどって下山するなり温泉につかり、生ビールのジョッキを片っ端から煽ったころにはすっかり元の俗界に沈んでいた次第です。