きのう、思い立ってひとりで奥多摩の三頭山(1531m)を登りに出かけました。多摩三名山のひとつで、わたしも過去に4回ほど登頂の経験があります。奥多摩湖畔から上がっていくと、2つの大きなピークを越えて三頭山に達するというごく明快なルート。ところがなんと、1つ目のピークを越えたあとに道に迷ってしまったのです。
いや、迷ったとは正確ではありません。まっすぐ登山道を歩いてきたところ、左手側の木の枝に青いリボンが結ばれていました。登山をされる方はご存じでしょうが、これは正しいルートを示すマーカーです。まさかと思ったものの、そばに寄ってみると、斜面の下に向けて等間隔で青いリボンが続いています。これほどはっきりしたマーカーならと、わたしはそこを下り始めたのですが、次第に勾配が急になって木の幹を頼りに滑り降りていくしかありません。地図の方角ともずれていてどう考えてもおかしいので、もとの道へ戻ろうとしたとたん、なんとはるか下方の岩に赤いペンキではっきりと矢印が書いてあるのが見えるじゃありませんか。これほど登山者が信頼を置くサインはありません。というわけで、わたしはさらにずるずると下っていって、赤いペンキが示す方向に回り込んだら……崖でした。5~6mずり落ちたところで何とか踏みとどまったものの、もし踏みとどまれなかったら、と全身に脂汗を流しながら、もはや後ろを振り返りもせずにほうほうの態でもとの登山道まで這い上がってきました。
結局、正しいルートはやはりまっすぐ続いていたのです。一体、あの奈落へ誘い込むような仕掛けは何だったのだろう? どう考えてもわかりません。その後、2つ目のピークまで登ったところで三頭山をあきらめ(何しろ1時間半もロスしてしまいましたから)、もと来た道を下っていく道すがら、反対側から人がやってきました。きょう山中で出会う初の登山客です。わたしが道を空けて待機していると、痩せぎすの年配の紳士がいきなり話しかけてきたのです。最近、仲間がこの山を単独行中に行方不明になったので遺品なり遺体なりを探している、きっとひとりで寂しい思いをしているに違いない、と……。さすがのわたしも全身が総毛立ちました。
初めまして。
「奥多摩」「行方不明」をキーワードにたどり着きました。
実は、1月14日に単独で三頭山周辺へ登山に行った私の恩師が行方不明で見つかっておりません。
当然ですが、とっくのとうに捜査も打ち切られています。
山中で出会われた紳士が探している人物と
私の恩師が同一人物な気がして仕方がありません。。。
この場をお借りできるのであれば、お力をお貸しください。
1月14日、奥多摩の山を、身長は160cmほど、
痩せ型で、色つきの大きなメガネ、
比較的薄着の60歳前後の男性をみかけたかたが
いらっしゃいましたら、メールにてご連絡を
いただけませんでしょうか。
[email protected]
です。
よろしくお願いいたします。
※ご迷惑な場合は、もちろん掲載承認いただかなくとも問題ありません。
投稿情報: カメの歩み | 2008年2 月11日 (月) 22:57