いささか風邪気味のこの日曜日は、おとなしく窓外の雪景色を眺めながら読書三昧で過ごすことにしました。まず、C・クレマン著『フロイト伝』(青土社)をひもといたところ、めくるめくショッキングな記述に息つく間もなくすっかり血圧・体温とも上昇してしまいました。その後、小林秀雄著『本居宣長』(新潮文庫)を読み始めたら、駘蕩とした文章にたちどころに動悸も治まって全身がぽかぽかと温められるような気分になりました。あえてどちらも医師の評伝を選んだというわけじゃありませんが、西洋医学のクスリと漢方薬の違いが書物にもあることを肌身に実感させられた次第です。
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