宮本研・作の芝居『ブルーストッキングの女たち』を観てきました。20年ほど前に石田えり主演の舞台に接して衝撃を受けた記憶がありますが、今回は文学座付属演劇研究所の卒業公演。伊藤野枝を中心として、平塚雷鳥、神近市子、松井須磨子、大杉栄、荒畑寒村、甘粕正彦らが織りなす壮烈な群像劇を、若い役者たち(登場人物とほぼ同じ年代)が体当たりで演じるのを大いに楽しみました。『婦人公論』から編集の仕事を始めたわたしにとって、日本初の女性誌『青鞜』を創った「新しい女」たちは遥かな先輩との思いもあり、その格闘の軌跡に触れるたびに胸が高鳴るのを禁じえません。男も女もなんと熱かった時代なのでしょう!
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