『中央公論Adagio』4月号の取材で北九州市へ出張してきました。とりわけ印象的だったのは初めて訪れた門司港界隈。関門海峡を挟んで対岸の壇ノ浦まではまさに指呼の間、九州と本州がこれほど近かったことに不覚にも目からウロコが落ちました。この狭いながら急流の海を舞台として、源平の最終決戦が繰り広げられ、武蔵と小次郎が刃を向け合い、幕末には長州藩がイギリスとの戦端を開き、高杉晋作ら志士たちが往来した歴史に思いを馳せると感慨深いものがありました。この地はもともと地震が少なく、また空襲の被害にも遭わなかったために(長崎に投下された原爆の当初の目標は北九州だったそうですが)、古い建物や風景が残っているのも魅力。機会ありましたらお出かけをお勧めします。ちなみに、このあたりでしか食べられないという「焼きカレー」は絶品です!
コメント