ご無沙汰です。世界も日本も大恐慌の真っただ中、ご多分にもれず、わが社を含めた広告業界もその渦の中にどっぷりと浸かっております。不才の私はこういうときはヒントを得ようと、必ず道標となるような本を探すのが常で(所詮弱い人間なので)、最近も「天地人」(全3巻 火坂雅志著)、「悩む力」(姜 尚中著)、「稲盛和夫の経営塾」、「坂の上の雲」(司馬遼太郎著 全8巻)などを読みました。「天地人」では「時代の流れについてゆけないものは滅びる」「・・・・なるほど」と関心したり、「悩む力」では「・・・お金があったら働かないか」そんなはずはない、子供に働いている姿を見せなければと意気込んだり(でも羨ましい)、「稲盛和夫の経営塾」では「社員ひとりひとりが経営感覚を磨くこと」にしきりに感心したり、「坂の上に雲」では、弱い者(大日本帝国)が強いもの(帝政ロシア)を凌駕する、にわが社と某社を比べてみたり。ただ言えることは、この未曾有(最近では「みぞうゆう」という読み方もあるとか)の大不況時代に出くわすために自分が生れて来たことに感謝こそすれ、まったく迷惑な話だ、なんて思ってもおりませんよ?!#&%・・・答えは自分で見つけて行くしかないという結論でしょうか。
ところで、懲りもせず再びピアノの発表会で醜態をさらす(予定)ことになりました。今回の課題曲はヘンデルの「オンブラマイフ」です。発表会を今週の日曜日に控えているにも拘らず、いまだに暗譜すらできていない状況に少々焦りを感じておりますが、大不況の真っただ中だからこそ、せめてピアノを奏でるゆとりを持たなければと、課題曲のメロディを口ずさみ、春雷に慄きながら肩をつぼめて家路へ急ぐ中年男児一人。
コメント