この週末は二期会の『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』公演(宮本亜門演出)を観てきました。およそ古今のオペラのなかでも、最初から最後まで泣けるのはヴェルディのこの作品とプッチーニの『ラ・ボエーム』が双璧ではないでしょうか?(どちらの設定もそっくり。音楽はまるで違いますが) 果たして、第1幕のヴィオレッタのモノローグから涙があふれ、鼻水をこぼし、終幕では声があがりそうになるのを懸命にハンカチで押さえるありさまでした。いずれもわたしは初めて出会った若い日本人歌手たちの、激しい感情移入の歌唱と演技に2時間半すっかり酔いしれた次第です。いや、それにとどまらず、いまもまだ頭のなかでその音楽ががんがん鳴り続けて少々困っています……(笑)。
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